牛に重曹を給与するのはなぜか?

牛は美味しいものが好き牛は本来は草食動物ですが、お乳をたくさん出してもらうために栄養価の高いものを与えます。最近では、TMRという粗飼料と配合飼料を混ぜて、一緒に与える農場が多く見られます。しかしながら、牛も人間と同じように好き嫌いがあり、美味しいものが好きです。配合飼料は牛の嗜好性が高いので、配合飼料ばかりを選んで食べてしまう牛が出てきます。そうすると胃の中の繊維分が不足してしまい、胃の中のpH ... 続きを読む

はじめてのヤギ飼い ヤギの入手方法

牧場をはじめて約2年、ヤギも何頭か飼ってみたいなぁと考えています。ですが、ヤギはどこから入手するのか、どんな管理をするのかなど、実はそんなに詳しくありません汗。そこで、ヤギを飼い始めるために調べたことをアウトプットする新コーナーを立ち上げることにしました。ヤギはどこから入手するの?ヤギはヤギを飼っている牧場から購入するか、または愛知、長野、群馬で開催されるヤギ市場でも購入できます。昔はヤギを飼って ... 続きを読む

牛の群れはみんな仲良し!?名前は必要?

牛は5頭としか仲良くなれない正常行動の中には攻撃や威嚇などの敵対行動も含まれます。しかし、アニマルウェルフェアの考え方では、敵対行動はアニマルウェルフェアを損なう行動として捉えられています。それでは敵対行動はどのような時に起こるのでしょうか?それは牛群が安定していないとき、エサや休息場所が限られているとき、また飼育密度が高いときに多く発現します。確かに好ましい状況とは言えなさそうですね。敵対行動と ... 続きを読む

生態学で生物と環境の関わり方を考える

生態学とは何か生態学とは、「生物」と「環境」との関わりを研究する学問です。生態学という言葉は1970年代に世間一般に認知されるようになりました。高度経済成長に伴う水質悪化や大気汚染による公害問題がきっかけです。それまでの日本人は、昔から自然に溶け込むような生活をしてきました。変化のある四季を肌で感じながら自然の恵みに感謝して、時には自然の脅威にさらされながらも、自然の理にかなったような生き方をして ... 続きを読む

アニマルウェルフェアという考え方

アニマルウェルフェアとは?アニマルウェルフェアという言葉は、最近耳にする機会が増えてきた言葉だと思います。しかし正しく理解されていない方も多いのではないでしょうか。例えば、動物愛護の考え方とは似て非なるものです。そういったことも含めて書いていこうと思います。アニマルウェルフェアとは、主に家畜が中心ですが、西欧文明から発せられれた動物への配慮の倫理です。家畜の健康という経済的な実利に通じることから、 ... 続きを読む

「乳牛」という言葉の誤解を解く

乳牛はいつでもお乳を出せるのか?こんな疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか?乳牛とは乳用に利用するために、遺伝的能力が高い個体同士をかけ合わせて改良されてきたものです。お乳を出す能力が高いだけで、いつでもお乳を出せるような都合のいい動物ではありません。牛は我々と同じように哺乳類ですから、妊娠出産を経て初めてお乳を出すようになります。お乳を出すのは子牛を育てるためですね。搾ったお乳は人間が ... 続きを読む

絶滅した家畜牛の祖先 オーロックス

家畜牛の祖先オーロックス現在、世界中で飼養されている家畜牛の祖先はオーロックスと言われています。体長が250~310cm、体高140~185cm、体重600~1,000kgの大きな牛だったようです。体毛は黒褐色で巨大な角が特徴です。大きな個体では体高が2mを越えていたという節もあります。オーロックスは、新石器時代にはユーラシア大陸や北部アフリカ大陸に生息していましたが、中世になるとヨーロッパ平原で ... 続きを読む

乳牛の休息行動

乳牛にとって効率的な休息方法とは?休息とは、疲労からの回避や回復のために運動を中止したり、減らしたりして、体のエネルギーの消耗を減らしている状態の行動を指します。牛は、人間のように横たわって寝ることがほとんどありません。立ったまま休息するか(以後、立位という)、座った姿勢(以後、横臥おうがと呼ぶ)をとって休息することが多いです。心拍数から推測すると横臥姿勢が最も発熱量が少ないそうです。このことから ... 続きを読む

牛は暑いのが苦手!?

草原の中で草を食むホルスタイン乳牛の姿は、たとえ直接見たことはなくても牛乳パックのデザインでおなじみの光景ですよね。でも、乳牛にとっては強い日差しを遮るものがない草原に放牧されることは負担になることもあるのです。ホルスタイン乳牛が暑さに弱い3つの理由日本で飼われている乳牛の99%はホルスタイン種ですが、原産地は冷涼な気候のドイツやオランダです。ですから、遺伝的に高温時の体温調節機能が低く、高温多湿 ... 続きを読む

初乳の役割と子牛の成長

子牛の誕生ホルスタイン種の場合、雄は40~50キロ程度、雌は35~45キロ程度の体重で生まれてきます。子牛は生まれてすぐに母牛から離されて、カーフハッチと呼ばれる専用の小屋に移されます。生後3日間から1週間は母牛の初乳を哺乳瓶で与えられます。初乳は通常のお乳に比べてビタミンやミネラルが高く、免疫グロブリンと呼ばれる病気に対しての抵抗力をもつ成分が多く含まれています。初乳の重要性牛の胎盤は、母牛から ... 続きを読む
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