「乳牛」という言葉の誤解を解く

乳牛はいつでもお乳を出せるのか?こんな疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか?乳牛とは乳用に利用するために、遺伝的能力が高い個体同士をかけ合わせて改良されてきたものです。お乳を出す能力が高いだけで、いつでもお乳を出せるような都合のいい動物ではありません。牛は我々と同じように哺乳類ですから、妊娠出産を経て初めてお乳を出すようになります。お乳を出すのは子牛を育てるためですね。搾ったお乳は人間が ... 続きを読む

絶滅した家畜牛の祖先 オーロックス

家畜牛の祖先オーロックス現在、世界中で飼養されている家畜牛の祖先はオーロックスと言われています。体長が250~310cm、体高140~185cm、体重600~1,000kgの大きな牛だったようです。体毛は黒褐色で巨大な角が特徴です。大きな個体では体高が2mを越えていたという節もあります。オーロックスは、新石器時代にはユーラシア大陸や北部アフリカ大陸に生息していましたが、中世になるとヨーロッパ平原で ... 続きを読む

乳牛の休息行動

乳牛にとって効率的な休息方法とは?休息とは、疲労からの回避や回復のために運動を中止したり、減らしたりして、体のエネルギーの消耗を減らしている状態の行動を指します。牛は、人間のように横たわって寝ることがほとんどありません。立ったまま休息するか(以後、立位という)、座った姿勢(以後、横臥おうがと呼ぶ)をとって休息することが多いです。心拍数から推測すると横臥姿勢が最も発熱量が少ないそうです。このことから ... 続きを読む

牛は暑いのが苦手!?

草原の中で草を食むホルスタイン乳牛の姿は、たとえ直接見たことはなくても牛乳パックのデザインでおなじみの光景ですよね。でも、乳牛にとっては強い日差しを遮るものがない草原に放牧されることは負担になることもあるのです。ホルスタイン乳牛が暑さに弱い3つの理由日本で飼われている乳牛の99%はホルスタイン種ですが、原産地は冷涼な気候のドイツやオランダです。ですから、遺伝的に高温時の体温調節機能が低く、高温多湿 ... 続きを読む

初乳の役割と子牛の成長

子牛の誕生ホルスタイン種の場合、雄は40~50キロ程度、雌は35~45キロ程度の体重で生まれてきます。子牛は生まれてすぐに母牛から離されて、カーフハッチと呼ばれる専用の小屋に移されます。生後3日間から1週間は母牛の初乳を哺乳瓶で与えられます。初乳は通常のお乳に比べてビタミンやミネラルが高く、免疫グロブリンと呼ばれる病気に対しての抵抗力をもつ成分が多く含まれています。初乳の重要性牛の胎盤は、母牛から ... 続きを読む

花田植えという行事

地域の伝統行事こんにちは。イチローファームがあるのは、島根県大田市(おおだし)というところです。 自宅と牧場は6キロほど離れているのですが、自宅のある大田市水上町(みなかみちょう)で、本日5月14日とても興味深い行事がありました。その名も、『水上町花田植』です。これは古くから伝わる伝統行事で、市無形民族文化財に指定されています。毎年開催されるわけではなく、オリンピックのように4年に1度の開催となっ ... 続きを読む
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