廃畜舎に取り残された犬たちを救え①

何かがオカシイ

我が家に犬が増えました。事情はこうです。我が家と牧場は約6キロほど離れています。その通り道に、廃畜舎に住んでいる一人暮らしの男性がいます。年齢は60代くらいでしょうか。この方は犬を2匹飼っていました。以前、ここの犬を助けてあげたことがありますが、それ意外は、私とこの男性との面識はありません。

このお宅、買い物か何かに行かれているとき以外は、必ずと言っていいほど車が停まっていましたが、数日間車を見かけませんでした。犬も飼っているはずだけど、どうしたんだろうなと気になっていました。5日ほど経ったある日、2匹の犬の白い1匹が外を徘徊していました。鎖がとれてしまったようです。飼い主さんはいなくなったのに、犬だけが居るというのはオカシイ、何かあったに違いないと思いました。

病気か事故か、あるいは他の事情があって飼い主さんは自宅に戻れなくなり、犬たちだけが取り残されていたんだろうと気づきました。最悪の場合は既に亡くなっているかもしれません。それで、勝手に侵入するのはよくないと思いながらも、エサと水をあげに通い始めました。と、同時に飼い主さんの行方を調べました。

消えた飼い主さんの行方

近所に聞いて回ってようやく居所が分かりました。結果は、通院先の病院で体調を崩し、救急車で緊急搬送され、そのまま入院されていました。近所にいる親戚とは関係がほとんど途切れているそうで、犬なんて引き取れないから保健所に連れて行こうかと相談している最中だったようです。その間、エサも水も与えに行かず・・・。

保護を申し出る

わたしは病院に連絡をして、飼い主さんと連絡を取りました。幸い、2週間ほどで退院できそうだということで、その間は私が面倒をみることになりました。散歩などを考えると、わたしの自宅に連れてきたほうがお世話しやすいので、自宅で保護する旨を伝えました。飼い主さんは犬のことが最初心配だったそうですが、保健所に連れて行かれたものだと思っていたので、たいそう喜んでおられました。

ですが、ここで一つ問題がありました。2匹のうちの1匹は相変わらず鎖がはずれたままでした。警戒心がとても強いので近づかせてくれません。飼い主さんが退院されるまでもうしばらくエサと水をあげに通おうと思います。トホホ。

飼い主さんにとって犬たちは生きる支えのように見えました。退院したときに犬たちがこの世にいなかったらつらいよね。犬たちもいい環境とは言えないけどこれまで幸せそうにしていました。だからこれは間違っていなかったと思います。チビ犬は無事に保護でき、嬉しそうにしてくれています。



姿を消した白い犬

ところが、事件は続きます。繋がれているチビ犬だけを先に保護して、白い犬はエサと水をあげに通っていたのですが、居なくなってしまいました。飼い主さんが突然居なくなり、相棒のチビ犬も知らない人に連れて行かれて不安になったんだと思います。相棒だけを保護したことも原因だと思うので、責任を感じます。何とか見つけてやるから待ってろよ。

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