犬に人間用の牛乳を与えても大丈夫?

犬と人の必要な栄養素は異なるTVドラマなどを見ると、捨て犬に牛乳を与えているシーンを見かけることもありますよね。犬は本来、肉食獣ですが、長い期間ペットとして人間に飼われてきたことで雑食性も強くなっています。ですから、人が食べるものであれば、たいていは食べることができます。ですが、人と犬とでは基本的に体の構造が違いますから、必要な栄養に関しても異なっています。例えば、犬は人間の3倍以上のタンパク質を ... 続きを読む

夜寝る前に牛乳を飲むと安眠効果があるってほんとう?

牛乳の安眠効果については古くから研究されている夜寝付けないときは、ホットミルクを飲むといいなんて聞いたことはないでしょうか?実は、牛乳の安眠効果の検討は1930年代にスタートされています。神経伝達物質に関する研究が進むにつれて、睡眠ホルモンとしてのセロトニンとメラトニンが重要な役割を果たしていることが分かってきました。睡眠ホルモンはトリプトファンを原料として産生されます。牛乳に安眠効果があると言わ ... 続きを読む

牛乳が白いのはどうして?

牛乳の成分牛乳が白いのには牛乳の成分が関係しています。牛乳は子牛が普通に食物を食べるようになるまでの間、子牛の健康や成長に必要なすべての成分を十分に含んでいます。牛乳の成分の主なものは、水分、タンパク質、脂肪、炭水化物、および無機質であって、そのほかにビタミン、酵素、色素などの微量成分で構成されています。ちなみに牛乳中の炭水化物はほとんどが乳糖であるため、炭水化物の代わりに乳糖と呼ぶことも多いです ... 続きを読む

牛乳でお腹が痛くなる理由 ホモジナイズとノンホモジナイズ

脂肪球とは搾ったばかりの生乳を放置しておくと、上部にクリーム層ができます。もしくはホモジナイズ処理しない牛乳を3~4日放置しても同じことが起こります。このクリーム層は脂肪球というものです。脂肪球とは乳脂肪分そのもので、牛乳中に小さな球状の脂肪の塊として浮遊しています。脂肪球は牛乳の中に溶け込んでいるわけではないので、時間が経つと乳脂肪分と脱脂成分が分離して、脂肪球が浮いて表面に集まるのです。脂肪球 ... 続きを読む

牛乳の超高温殺菌が普及した背景 森永ヒ素ミルク中毒事件

昭和30年台の集乳事情昭和30年代当時、使われた原料乳は細菌数の多い質の悪いものでした。生乳には多くの雑菌が含まれていました。農家は搾乳時間になると牛をつないで、お湯に浸した布で乳頭を拭いて、手でバケツに生乳を搾っていました。それを牛乳缶と呼ばれる鉄製の容器に詰めて、井戸水や川の水で冷やしながら集荷を待ったそうです。牛乳は10℃以下で貯蔵しないと細菌が増殖してしまうので、腐敗や酸化が進んでしまうか ... 続きを読む