雄ヤギの去勢はどうしたらいいの?方法は?

雄ヤギを去勢したほうがよい理由とは?

雄ヤギをペットとして飼う場合、去勢したほうがよいです。なぜなら下記のような理由があるからです。
  • 雄ヤギの習性

オシッコを自分の体にかけて、雌ヤギの気を引こうとするため、強烈な体臭となります。風向きによっては数十メートル離れていても臭うため、近隣に他の住宅がある場合はトラブルになる可能性があるので注意が必要です。
  • 雄ヤギの気性

去勢していない雄ヤギは気性が荒く、突然頭突きをしてくることも多いです。角があれば、失明してしまうこともあるので危険です。角がなかったとしても、大型のヤギになると力も強いため、突き飛ばされてケガをすることも…。

お子さんやお年寄りがいる場合には、取返しのつかない事態になることもあり得るので、未去勢の雄ヤギを飼うのはよく調べてからにしましょう。
  • 飼育崩壊のリスク

家庭のペットとして、雄と雌のヤギを1頭ずつ飼っていたとします。1頭だとかわいそうだからと雄雌のつがいで飼いたいという話はよく聞きます。

最初の種付けが終わり次第、すぐに去勢すればいいですが、そのままにしておくと大変です。雌ヤギが再び、妊娠してしまいますし、生まれてきた子ヤギとも近親交配をしてしまいます。

ヤギはほとんどの場合、双子です。また、早熟のため生後4か月程度で発情がきます。1歳になる前に出産を迎えることもありますから、最初は2頭だったとしても、4頭、8頭とあっという間に増えて、手に負えなくなってしまいます。

また、近親交配の場合だと、奇形や虚弱体質になる可能性が高く、ヤギにとっても飼い主にとっても不幸です。

以上のような理由から、経済動物として継続的に繁殖に活用する場合を除いて、未去勢の雄ヤギを飼うことはオススメできません。

現在、雌ヤギを飼っていて、一度だけ子ヤギを生んでほしいという場合には、雄ヤギのいる牧場に連れて行って交配してもらうのがよいでしょう。当然費用は掛かりますが、未去勢の雄ヤギを自分で飼うよりは経済的にも労力的にも負担は軽いです。生まれてきた子ヤギが雄だった場合は、早目に去勢してくださいね。

では、去勢はどのような方法で行うのか

去勢には下記の3つの方法があります。
  • 外科的に手術する(観血去勢法)
  • バルザック(無血去勢器)で睾丸を委縮させる
  • ゴムリング去勢方法
一般家庭の場合、①と②の方法は獣医さんに依頼することになるでしょう。ある程度大きくなった雄ヤギを去勢する場合は、①と②のどちらかの去勢方法になると思います。

犬猫の動物病院では対応してもらえない可能性が高いでしょう。その場合は、家畜診療所などに問い合わせてみてください。かなりの痛みを伴うので、個人的には避けたい方法です。

ゴムリング去勢方法は、生後1~2か月程度の頃に去勢する場合はオススメです。さほど難しくないので、素人でも処置ができます。

①と②に比べると、ヤギが悲鳴をあげたりするような苦痛を感じずに去勢することができます。睾丸が脱落するまでに1か月ほど掛かりますが、ゴムリング装着直後も走り回ったり、エサを食べたりします。

専用器具はAmazonにて数千円程度と比較的安価に購入できるので、獣医さんに来てもらうよりも安く処置できるかもしれません。

こんな器具です↓

我が家では、最初バルザックで処置していましたが、あまりに気の毒だったのでゴムリング去勢法に変更しました。考え方はいろいろだと思いますので、ご自分に合った方法で処置してください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください