ヤギは何を食べるの?ヤギのエサの疑問

ヤギのエサには何を食べさせたらいいの?

ヤギは草食動物ですから、主食は繊維分の多い牧草です。ヤギは牛や羊と同じように4つの胃を持つ反すう動物です。牧草類が不足すると胃の調子が悪くなるので注意が必要です。

ヤギは雑草や木の芽、木の葉も喜んで食べます。牛は桜などの苦味や渋みが少ない木の葉しか食べませんが、ヤギは比較的何でも食べてくれます。ヤギは樹葉を非常に好んで食べ、広葉樹の新芽、若芽、樹皮まで食べる習性があります。

高水分の青草類だけをあげると便がゆるくなるので、半日くらい干した草や乾燥させた草も与え、ときどき樹葉も補給するといいでしょう。エサ代は草類が豊富にあるのなら、1頭あたり年間1~2万円程度に抑えることも可能です。


ヤギは紙を食べるの?

結論から言うと、ヤギに紙を食べさせてはいけません。ヤギに紙を与えると食べてしまいますが、紙には植物以外の原料も含まれています。インクや染料などは毒性が強いものが含まれていますので、食べさせてはいけないのです。

ヤギが紙を食べることで腸を詰まらせる原因になってしまうことがあります。最悪の場合は死に至ることもあります。また、ビニールやヒモ、タバコの吸い殻などもヤギにとっては毒ですので、近くに置かないようにしましょう。有毒植物については、本能的に食べないですが、人が刈り取って与えた草の中に紛れていると食べてしまうので注意が必要です。


牧草の栄養ってどのくらいあるの?

牧草はイタリアンライグラスやチモシーなどのイネ科と、アルファルファやクローバーなどのマメ科の2種に分けることができます。イネ科は繊維質が豊富で、マメ科は高タンパク質です。

マメ科の牧草ばかりを与えてしまうと体内に過剰にガスが溜まり、鼓脹症(こちょうしょう)という病気になりやすくなるので注意が必要です。牧草も野草も旬のものは栄養があるので、十分な量があれば草だけでもヤギは生きていくことができます。栄養面での心配は牛などよりも少ないといえるでしょう。


冬場のヤギのエサはどうしたらいいの?

草の生えない冬は、夏に作った干し草やサイレージ(草の漬物)、くず米やクズ野菜などを与えます。落ち葉などもよく食べます。また、牛のエサ屋さんが近くにあれば、牧草を購入することも可能です。ヤギを迎え入れる前に近くにエサ屋さんがあるか確認しましょう。

また、ヤギは地面に落ちた飼料や汚れたものは食べない習性があり、同一飼料に飽きやすいのに、なじみのない飼料はなかなか食べないそうです笑。そのため、飼料が床にこぼれないように工夫したり、飽きないように数種類のエサを組み合わせるなどの工夫が必要になります。



【2019/10/9追記】

更新が滞っていましたが、2018年4月より念願のヤギの飼育を始めていました。その中で、気づいたことなどを元に、このたび「ヤギを飼いたいけど何から始めたらいいか分からない人が読む本」という電子書籍を出版致しました。これからヤギを飼ってみたいと思っている一般の方向けに書いた本です。

理解度チェックテストや動画特典もついており、動物好きの方なら誰でも楽しんでいただけると思います。よく知らないままにヤギを飼い始めて、不幸になる飼い主さんとヤギ。そういう方を減らしたいとの思いで出版致しました。価格は500円です。ご興味のある方はぜひお手に取ってくださいませ。







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください